用語解説

平面度とは

平面度とは、“平面形体の幾何学的に正しい平面からの狂いの大きさ”とされています。
平面度は、いわゆる“幾何公差”と呼ばれる測定項目の一つです。
簡単に言うと、“ある面に対して対象となる面が平面であるかどうか”を測定しています。平面度が要求される場合、平行四辺形のような記号で図面上に指示を出し、ある特定の面のズレを見ます。3次元的な複雑形状を持っている製品の多くで、平面度が要求されます。

平面度の算出方法

平面度の定義には、以下の2つがあります。

1)最大ふれ式平面度
2)最大傾斜式平面度

最大ふれ式平面度の場合は、対象の平面において、可能な限り離れた3点を基準に平面をそれぞれ設定し、3点における偏差の最大値を平面度として算出します。

最大傾斜式平面度の場合は対象となる平面を、平行な平面で挟んだ場合にできる隙間をスキミゲージ等でOK.NGとして測定します。

平面度の測定方法とその種類

平面度の測定方法は、以下の2つの方法に分類されます。

①接触式
②非接触式

接触式は、ダイヤルゲージを用いた測定方法で、測定子としてアームの先端にダイヤルゲージを取り付け、その先端を測定対象の上に接触させます。測定対象の表面を、測定箇所が均一になるようになぞりながら、ダイヤルゲージの値を読み取って表面の状態を測定します。ダイヤルゲージを用いた測定方法は、繰り替えし精度の面で非常に優れています。
(※後述の非接触式の測定方法は、条件だしの面でばらつきが起きやすく、繰り返し精度の面で十分な品質を確保することが難しいと言えます。)

非接触式は、キーエンス社が製造しているような非接触式の測定器具を用いた測定方法です。こちらの測定はレーザーにより測定基準面との差を読み取ることで測定を行います。接触式の場合と比較して、測定対象の表面の仕上げ状態に依存しない測定方法で、測定対象を傷付けることがないという特徴があります。

この2つの測定方法のうち、最適な方法を選択して平面度の測定を行います。弊社では①の測定方法を提案しています。当社が提案する総型ゲージや複合ゲージは、量産品を測定する場合に必要となる、”スピード”や”繰り返し精度”の点で優れております。条件だしなどの技能者に依存する部分を歯切りなく排除し、”誰でも”、”素早く”測定できることが当社ゲージの特徴です。

平行度と平面度のちがい

平行度と平面度の違いは、データムの有無です。データムとは、線または面等の基準位置です。平面度には基準面がなく、平行度には基準面があります。

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