用語解説

真円度とは
真円度とは“真円度(Out  of roundness)とは”円形形体の幾何学的に正しい円からの狂いの大きさ“と定義されています。真円度というのは、いわゆる“幾何公差”と呼ばれる測定項目の一つで、簡単に言うと、“丸棒形状のも又は穴に対して、真ん丸さを指定するもの”です。図面上での記載としては、右図のような記号で図示されます。真円度はシャフト製品などの棒状の製品には、非常に多く見られる幾何公差であり、当社としても測定項目として取り扱いの多い製品となっています。

真円度が指定される場合とは
真円度測定というのは、先にも挙げた通り、シャフト形状又は穴で多く取り扱われる幾何公差となります。 真円度指定のある製品はその多くが回転物となるもので、軸を中心に高速回転するものが多く、この真円度が充分でないと製品としての機能を発揮することができないことがあります。そのため、この真円度というのは製品スペックを決める重要な幾何公差項目と言えます。

真円度の測定方法
ここからは、実際に真円度測定を行う場合における測定方法について、紹介をいたします。まずは、どのような場合に真円度指定が発生するのかという点について。真円度というのは、シャフト形状のいわゆる丸棒又は穴で指定されることが多い製品がほとんどです。当社の場合には、自動車の主軸シャフトや、コンロッド・油圧バルブなどの製品に対して、特注の総型ゲージの設計・製作依頼があります。
次に、これらの測定方法について紹介をいたします。
真円度測定には、
①:3点法
②:2点法があります。
これらの違いについて、簡単にご説明をしたいと思います。
①の3点法というのは、(i).1回転回して、軸と直角方向の差を測定 (ii).必要数(箇所)の断面で繰り返す測定方法です。
②の2点法は、(i)1回転回して直径の変化を測定 (ii).必要箇所の断面で繰り返す測定方法です。
当社の場合には、製品個々に最適なゲージの設計・製作となるので、基準となる軸をワークの形状に対して行うので、この2つの方法を組み合わせたような加工方法であると言えます。

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